ストーク − リバプール

リバプールのトンネルは長い。もうどこのチームが相手でも負けてしまいそうなぐらい弱々しい。ビッククラブの風格がまったく感じられないのが寂しい。どうしてこうなった・・・?


ジェラード、F・トーレスの大黒柱二人を初めとして怪我人が多いのは確か。でも、それはいいわけにすぎない。ユナイテッドだってファーディナンドヴィディッチが怪我で代わりをキャリックフレッチャーを回さなきゃいけないぐらいだったし、アーセナルだってファン・ペルシとセスクが同時にいないことだってある。それでも、リバプールほどひどい戦いはしていない。それは誰が出てもある程度同じことができる基礎があるから。リバプールにはそれがない。スペシャルな二人に頼りきりで、チームの基礎を作ることを怠ってきたツケが回ってきた。そんな印象。


この試合でも、『何がしたいか』『誰が何をするのか』が全然見えなかった。選手たちも迷っているようで、良いときのリバプールらしいアグレッシブさは皆無。そんななかでも、一人必死に走り回るカイトの姿が痛々しくて見ていられない。あの走りが無駄にならないチームに早く戻ってくれ。ずっと見ないフリをしてきた問題だけに根は深いけれど、嫌でも向き合わなくちゃいけない状況に追い込まれたことを逆にチャンスだと思って本気で解決してほしいな。「勝ってるチームはいじるな」という鉄則はもう通じないのだから。