セルティック − オールボー

セルティックよりもオールボーに可能性を感じるゲームでした。
セルティックは、良くも悪くも真っ直ぐなチームで、中村のパスやマクギーディのドリブルぐらいしか変化がありません。それでも勝てるのは、セルティックパークの雰囲気からも分かるような情熱。だから、その熱が増幅されるホームでは滅法強く、相手の熱が高まるアウェイでは滅法弱い。これまでのようにホームで勝てれば良いのですが、この試合のように相手に冷静に戦われてしまうとかなり苦しい。それがもうバレバレなわけで、今シーズンは難しいのではないかと。
対して、オールボーは個人としては目立つ選手はいませんが、確かなテクニックを具えていて一人一人が着実に仕事をこなし、非常に組織的でチームとしてのバリエーションが豊富だと感じました。それに、何と言っても冷静さが印象に残りました。セルティック相手には冷静に戦えばと書きましたが、あの雰囲気の中で冷静になるのは簡単なことではありません。あのミランマンチェスターUすら沈めてしまうスタジアムですから。そんな中でも、落ち着いて、なおかつアグレッシブさも失わない絶妙なバランスは見事でした。おそらくセルティックの選手たちは、無表情に静かにひたひたと忍び寄ってくるような不気味さを感じていたでしょう。まさにダークホースといった印象です。マンチェスターUビジャレアル相手にも何かやってくれそうな予感。ひそかに期待してみようと思います。